赤い糸は意外な所に・・・
「…主人が留守のときに息子が私を犯そとした。」

「…!」

「幸い、使用人が私の叫び声に気付いたから、未遂に終わったけど…息子はその後も主人の目を盗んで私に言い寄った。」

「主人は…そのことを…?」

「息子とのことは気付いていなかったけど…。」

「…けど?」

「息子はありもしない私の浮気話をつくり、主人に言った。私は流石に危険を感じたからこっそり逃げ出し、雷次を頼ったのさ。」

「でもそれって…。」

「勿論見つかれば殺される。…最初は誰かにたよろうかなんて思っていなかったけど、偶然会った雷次が共に背負ってくれると…。」

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