なんくるないさ~。*.宝物の夏休み。*.
離陸するために動き始めた飛行機。
私の席は窓際でゆっくり流れてく飛行場内の光景を眺める。
「動いた!動いた!」
隣は家族連れみたいで、私の隣にお母さんらしき人、その隣に小学校上がるか上がらないかの女の子、で、通路挟んだ隣の席にその子の弟だと思われる三才位の男の子とお父さんらしき人が座ってる。
私が前に飛行機乗ったのもあの女の子位の時だったけ…。
あんな風に私もはしゃいでた記憶がある。
今日みたいに1人じゃなくて、お父さんもお母さんも一緒だった。
段々勢いがついて飛行機の速度が速くなる。
「飛んだぁ~!」
飛行機が斜めになってて、自然とシートに背中を押し付けてる感覚になる。
段々高く上がって行く飛行機。
小さくなっていく建物に人。
あぁ…やっとここから離れられるんだ…そう思った。