飴色蝶 *Ⅰ*
「じゃあ、もちろん
君も手を出されたんだな」
「いえっ、私は・・・
『遊べない女はいらない』
と言われて
何度も振られました」
「振られても、まだアイツを」
「いえ、もう先輩を好きで
いる事はやめました」
菫の言葉に、黙ってお酒を作り
ながら聞いていた朱莉の手が
止まり、顔色が変わる。
「どうして、また」
「以前、先輩と付き合った事の
ある友達が言ってました
彼は、絶対に愛していると
言ってはくれないと・・・
私、この間、先輩の口から
はっきりと聞いたんです
今、愛してる人がいて
その人をこの手で幸せにして
やりたいって・・・」
君も手を出されたんだな」
「いえっ、私は・・・
『遊べない女はいらない』
と言われて
何度も振られました」
「振られても、まだアイツを」
「いえ、もう先輩を好きで
いる事はやめました」
菫の言葉に、黙ってお酒を作り
ながら聞いていた朱莉の手が
止まり、顔色が変わる。
「どうして、また」
「以前、先輩と付き合った事の
ある友達が言ってました
彼は、絶対に愛していると
言ってはくれないと・・・
私、この間、先輩の口から
はっきりと聞いたんです
今、愛してる人がいて
その人をこの手で幸せにして
やりたいって・・・」