飴色蝶 *Ⅰ*
彼は、私と約束をしたとおり
知っている事の全てを答え
聞かせてくれた。
庵先輩の父親は、一人の女性を
愛して組を棄てた。
「その女の親が、何代も続く
和菓子の老舗の一本筋の
通った堅物親父で
極道なんかには絶対に、娘は
やらないと言いやがった・・
元々、イオリの母親のサオリ
は俺の恋人だった
俺はサオリを棄てて極道の道
を選んだ
それなのに兄貴は、サオリを
選んで俺が反対するのも
聞かずに極道を棄てた
その成れの果てが
和菓子屋の主人
背中に背負ってる龍が
哀れなもんよ」
知っている事の全てを答え
聞かせてくれた。
庵先輩の父親は、一人の女性を
愛して組を棄てた。
「その女の親が、何代も続く
和菓子の老舗の一本筋の
通った堅物親父で
極道なんかには絶対に、娘は
やらないと言いやがった・・
元々、イオリの母親のサオリ
は俺の恋人だった
俺はサオリを棄てて極道の道
を選んだ
それなのに兄貴は、サオリを
選んで俺が反対するのも
聞かずに極道を棄てた
その成れの果てが
和菓子屋の主人
背中に背負ってる龍が
哀れなもんよ」