飴色蝶 *Ⅰ*
会長の目の、色が変わった。

彼は、庵先輩を劇愛している
       
何だか、とても怖い。

その瞬間、会長の手が
彼女の頬を強く叩いた。

そして彼女を酷く蹴りつけた

彼女は、床に伏せて
愉快に会話を楽しむお客達に
気づかれないように声を出さず
に痛さに耐えていた。
 
私は
何が起こったのか分からない。
       
ただ、怖くて、怖くて

仕方が無い。

そんな悶える彼女の髪を掴んで
彼は言う。

「シュリ、どうして俺に
 打たれたか分かるなぁ?
 イオリとは別れるんだ」

「・・・・・・はい」
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