飴色蝶 *Ⅰ*
世界
私は、どうしてあんな行動を
取れたのか自分でも分からない
ただ、震える彼女には
庵が必要だと思った。
だから、支配人に無理を言って
彼の連絡先を教えてもらい
ホステスのふりをして彼に電話
をした。
初めて、電話で話す庵の声は
耳にズーンと重く響く
素敵な声だった。
私は、携帯の発信履歴を消した
知りたかった彼の番号を
・・・消した。
きっと彼も私の番号を消去した
に違いない。
そう思っていたのに・・・
取れたのか自分でも分からない
ただ、震える彼女には
庵が必要だと思った。
だから、支配人に無理を言って
彼の連絡先を教えてもらい
ホステスのふりをして彼に電話
をした。
初めて、電話で話す庵の声は
耳にズーンと重く響く
素敵な声だった。
私は、携帯の発信履歴を消した
知りたかった彼の番号を
・・・消した。
きっと彼も私の番号を消去した
に違いない。
そう思っていたのに・・・