飴色蝶 *Ⅰ*
「そうか、これから
 ひと騒動起こるかもしれない
 な、幹部の連中には目を光ら
 せるように話している
    
 おまえが、兄貴の息子で
 高月組の跡目だと言うことは
 まだ伏せている
    
 派手な行動は慎むように
 若衆にも、そう話しておけ」

「会長、俺は組を継ぐつもりは
 ありません
 俺は、金の為だけに極道に
 なった半端者
 
 もっと、成るべき人間が
 他にいる
    
 要(カナメ)さんも
 その一人
 それなのに俺の配下に・・」
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