飴色蝶 *Ⅰ*
あれからの私は

来る日も来る日も

一生懸命に仕事に没頭した。

初めて自分だけで、全ての
デザインを手懸けた下着の
サンプルが出来上がり
現実に形となって、今
この手の中にある。

思うままの肌触りにデザイン
私は、その出来ばえに大満足
していた。
 
「これからも期待してるわよ」

社長の言葉が、私の心に新しい
風を吹き込んでくれた。

私は、やっと動き出せる。

貴方以外の誰かを好きになって

その人を本気で愛したい。

そして、願いはひとつ

その人に愛されたい・・・・・ 
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