飴色蝶 *Ⅰ*
「すみれ、俺と約束してくれ
もう絶対に親父の誘いには
乗らないと」
真剣な表情で話す庵を
私は、ほんの少し怖いと
思ってしまう。
「はい、ごめんなさい」
他人行儀に謝る私の髪に
庵はそっと触れて撫でてくれた
そして、優しい声で呟く。
「馬鹿、心配させんな」
私の事を、心配そうに
見つめる庵。
繋いだ手を解き私の頬にあてた
私は、動けない・・・
庵の唇が、そっと私の唇に触れ
私は瞼を閉じた。
駅のホームに、電車が入る。
イオリ
どうしてキスなんてするの・・
もう絶対に親父の誘いには
乗らないと」
真剣な表情で話す庵を
私は、ほんの少し怖いと
思ってしまう。
「はい、ごめんなさい」
他人行儀に謝る私の髪に
庵はそっと触れて撫でてくれた
そして、優しい声で呟く。
「馬鹿、心配させんな」
私の事を、心配そうに
見つめる庵。
繋いだ手を解き私の頬にあてた
私は、動けない・・・
庵の唇が、そっと私の唇に触れ
私は瞼を閉じた。
駅のホームに、電車が入る。
イオリ
どうしてキスなんてするの・・