飴色蝶 *Ⅰ*
夜になり目覚めた庵は
菫の姿を探した。
「すみれ」
名前を呼んでも、返事はない。
「すみれ・・・」
辺りを見渡しても
彼女は、どこにもいない。
不安に思った庵は、慌てて
菫に電話をかけようとした
その時
会長の言葉を思い出す。
『お前は今、女に現を抜かして
いる場合じゃない
女を作るなと言うんじゃない
絶対に本気にはなるな
極道に惚れられた
その女も不幸になるだけだ』
携帯電話を握り締めた、庵。
「くそっ、一番の馬鹿は
この俺だ」
菫の姿を探した。
「すみれ」
名前を呼んでも、返事はない。
「すみれ・・・」
辺りを見渡しても
彼女は、どこにもいない。
不安に思った庵は、慌てて
菫に電話をかけようとした
その時
会長の言葉を思い出す。
『お前は今、女に現を抜かして
いる場合じゃない
女を作るなと言うんじゃない
絶対に本気にはなるな
極道に惚れられた
その女も不幸になるだけだ』
携帯電話を握り締めた、庵。
「くそっ、一番の馬鹿は
この俺だ」