飴色蝶 *Ⅰ*
庵が、菫に連絡を取らなかった
のは、若頭として名を知られた
自分は一歩ずつ、確実に
極道の世界に染まって行く。
『そしていつか
この組を
俺は継ぐ』
そんな自分には、もう逢わない
方が、彼女の為・・・
それに彼はもう、朱莉との
未来を選んでいた。
今更、菫に逢って何を言う。
「愛している」
とでも、言うのか・・・
のは、若頭として名を知られた
自分は一歩ずつ、確実に
極道の世界に染まって行く。
『そしていつか
この組を
俺は継ぐ』
そんな自分には、もう逢わない
方が、彼女の為・・・
それに彼はもう、朱莉との
未来を選んでいた。
今更、菫に逢って何を言う。
「愛している」
とでも、言うのか・・・