飴色蝶 *Ⅰ*
そんな生活に
嫌気がさしていた頃
彼女は、一人の紳士に出会う。

彼は、彼女の美しさを劇愛した

彼女は、彼に言われるがまま
ホステスの道に進み、一生懸命
に働いた。

そして、成長した彼女は
彼を受け入れて

全てを手に入れた。

そう、彼女が出会った紳士は
会長の正二だった。

「ただ、ひとつだけ
 シュリに欠けていたもの
 それは、愛・・・
 シュリは、今も愛を求めて
 探し続ける
 
 アイツの心が
 満たされる事は無い」

彼女の瞳の奥は

この世に絶望していた。

『今のままのシュリを
 受け入れてやることが
 できないのなら
 今すぐに別れるんだな』
< 191 / 488 >

この作品をシェア

pagetop