飴色蝶 *Ⅰ*
「俺は、お前の親父の舎弟
兄貴が極道をやめても
俺が組を離れても
交わした兄弟の盃は、永遠
兄貴が死んだ今でも
それだけは変わらない」
初馬は目を潤ませて
そう呟いた。
「イオリは、絶対に
極道にはさせない
ショウジには渡さない
それが、お前の親父さんの
口癖だった
どうして、極道なんかに」
『ショウジには渡さない』
初馬の、その言葉が
庵の胸に引っ掛かる。
イオリ・・ほんの少しでいいの
お願いだから
貴方の声が聞きたい
兄貴が極道をやめても
俺が組を離れても
交わした兄弟の盃は、永遠
兄貴が死んだ今でも
それだけは変わらない」
初馬は目を潤ませて
そう呟いた。
「イオリは、絶対に
極道にはさせない
ショウジには渡さない
それが、お前の親父さんの
口癖だった
どうして、極道なんかに」
『ショウジには渡さない』
初馬の、その言葉が
庵の胸に引っ掛かる。
イオリ・・ほんの少しでいいの
お願いだから
貴方の声が聞きたい