飴色蝶 *Ⅰ*
「シュリ、大丈夫か?」
「イオリ、血が・・・
私、こわい」
「大丈夫だ、俺が傍にいる」
彼女を心配する、庵の
優しい声が聞こえた。
庵の肩に腕を絡め、脅えて
寄り添う彼女を
私は見ないように
窓の外をずっとみつめていた。
隣に、愛している人がいるのに
彼に触れる事は疎か
見つめる事もできない。
「イオリ、血が・・・
私、こわい」
「大丈夫だ、俺が傍にいる」
彼女を心配する、庵の
優しい声が聞こえた。
庵の肩に腕を絡め、脅えて
寄り添う彼女を
私は見ないように
窓の外をずっとみつめていた。
隣に、愛している人がいるのに
彼に触れる事は疎か
見つめる事もできない。