飴色蝶 *Ⅰ*
いつもよりも早く、朱莉の店を
出た会長は、店の前で煙草を
銜えて、二人の護衛役に
囲まれていた。

そんな彼の後を追って
お店から出て来た朱莉の元へ
会長は歩み寄ろうと近づいた。

その一瞬をつかれて撃たれた。
 
その後、応戦した護衛の者も
次々に撃たれ
その男は痛さに、のた打ち回る
彼らを見つめて笑っていた。
 
朱莉は今、ホテルのベッドで
横になり眠っている。

私は、何をする気力も無く
ただ呆然と窓の外を眺めていた

キラキラと輝く世界を・・・
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