飴色蝶 *Ⅰ*
静かに夜は過ぎて行く・・・

「スミレさん、貴女もどうぞ
 シュリさんの隣のベッドで
 休んでください  
 
 俺が、ここで
 起きていますので」

「じゃあ、そうさせて頂きます
 後は、宜しくお願いします」

私はやっと、足を伸ばして
体を休めた。

そして、そのまま眠りについた

そんな、私の寝顔をイオリが
見ていたことになど
全く気がつく事は無く
私は、眠り続けた。

翌朝、ソファーで眠る庵がいた

私は、そっと彼の頬に触れた。

庵に触れる私の手の上に
庵の手が重なり、彼は目を
覚まして、私を見つめた。

「すみれ、どうした
 何かあったのか?」

私は、庵に触れる手を戻した。
 
「ううん、イオリの顔
 疲れてるなぁと思って
 大丈夫?」

「ああ」

見つめ合う、二人・・・
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