飴色蝶 *Ⅰ*
その綺麗な横顔に、私は言う。
「もう、貴方には逢わない
私の名前、忘れていいよ
私も、あなたの名前
忘れてあげる」
これで、本当に終わり・・・
私の片思いは、やっと終わる。
その場に立ち尽くし
庵は、煙草に火をつけた。
「兄貴、いいんですか?
彼女の事が大切なんじゃ
・・・・・・」
「いいんだ」
「親父の話・・・ですか?」
「ヤクザの頭の女になんか
収まる玉じゃない
アイツは
もっと自由に空を飛べる
あの、蝶みたいに」
飴色の蝶が、儚く飛んで行く。
「もう、貴方には逢わない
私の名前、忘れていいよ
私も、あなたの名前
忘れてあげる」
これで、本当に終わり・・・
私の片思いは、やっと終わる。
その場に立ち尽くし
庵は、煙草に火をつけた。
「兄貴、いいんですか?
彼女の事が大切なんじゃ
・・・・・・」
「いいんだ」
「親父の話・・・ですか?」
「ヤクザの頭の女になんか
収まる玉じゃない
アイツは
もっと自由に空を飛べる
あの、蝶みたいに」
飴色の蝶が、儚く飛んで行く。