飴色蝶 *Ⅰ*

俺の女

一人で休日を満喫していた
私の携帯が鳴り、更紗の話では
恋人を紹介したいという事
だった。

私は、更紗の彼氏がどんな人
なのか、とっても楽しみに
居酒屋のドアを開けた。

店の中、更紗の姿を探すと
彼女はテーブル席に男性二人と
会話を楽しみながら
お酒を飲んでいた。

「スミレ、こっち、こっち

 ・・・遅いよ」

更紗の隣に座った私は、小声で
彼女に
『これはどういうことなのか』
と、問いかけた。

すると彼女は、私の耳元で言う。

「男を忘れるには

 新しい男が一番
 
 わたしも、それで
 立ち直ったもの
 
 わたしに、任せなさい」

「ちょっと・・・」

私達の話を聞いていた彼らは
笑う。
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