飴色蝶 *Ⅰ*
話すのは

今日で無くていい。

いつものように軽く
言える時に報告しよう。

お酒を飲みすぎて
フラフラと歩く、更紗を
真ん中に脇を抱える
雪乃と私。

「この世に
 男なんて腐る程
 いるんだもん
 
 あんな、筋肉馬鹿
 その女にくれてやる」

「うん、うん」

「ピチピチだった
 私の六年間を返せ
 ・・・・・」

更紗は
大きな声で叫んだ。

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