飴色蝶 *Ⅰ*
私の片思いは

もうずっと以前に

両思いだった事を知る。

私の想いは、彼に届いていた。

流れる涙は

嬉しくて堪らないから・・・

彼の手がそっと涙に触れ

彼は耳元で囁く。

「すみれ、聞かせて」

「私は、イオリ
 
 貴方だけを愛してる」

あの日、封印したはずの

愛の言葉を私が告げると

彼はとっても嬉しそうに笑った
< 259 / 488 >

この作品をシェア

pagetop