飴色蝶 *Ⅰ*
泥酔した更紗は、今日は
一人暮らしの雪乃の家へ
泊まる事にした。

二人は、タクシーに
乗り込む。

「ユキ、タクシー代
 持ってる?」

「持ってるよ、この間
 パパに
 生活費もらったし」
   
「パパって例の人」

「うん・・
 そうだ、近いうちに
 また飲もうよ
 
 本当は、私の話も
 聞いて
 ほしかったんだぁ
 
 彼の奥さんに
 バレちゃって
 大変なんだよね、今」

「そうなんだぁ
 うん、分かった
  
 私は、二人に合わせる
 から、サラと会う日時
 を決めて連絡してくれる
 ・・・・・・
 
 ユキ、辛くなったら
 いつでも
 電話しておいでよ」

「うん、ありがとう
 そうする」    

「じゃあ、サラの事を
 よろしくね
 また、連絡して・・」   
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