飴色蝶 *Ⅰ*
相当、疲れていたのだろう・・

庵は、すぐに眠りに
ついてしまった。
  
話したい事、聞きたい事
たくさんあったけど

これからは、いつでも彼に
話すことができる。

私は、隣で眠る、彼の寝顔を
しばらく見つめていた。

これは、夢じゃない・・・

庵に抱かれた後の熱った体

想いが通じた事の喜び

庵の、愛しているの言葉

その全てが、私の胸を昂らせ
私は、まだ当分眠れそうに無い

彼は寝返りを打ち、私に
背を向けた。

彼の背中を見て

現実が見えた・・・

私は、そっと黒龍に触れた。
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