飴色蝶 *Ⅰ*
愛が無くても
タクシーは
夜の街に消えて行く。
私は一人、少し強い
向かい風を受けながら
夜道を歩く。
お酒に酔って
赤くなった頬に
心地よい風があたる。
「彼女、一人なら
これから
何処か行かない?
この辺りに美味しい酒
を飲ませてくれる
ところがあるんだけど
どうかなぁ?
無理なら
いいんだけど・・」
その声の主は
三十代前半ぐらいの
スーツ姿がとても似合う
短髪の清涼感に溢れた
雰囲気の人だった。
夜の街に消えて行く。
私は一人、少し強い
向かい風を受けながら
夜道を歩く。
お酒に酔って
赤くなった頬に
心地よい風があたる。
「彼女、一人なら
これから
何処か行かない?
この辺りに美味しい酒
を飲ませてくれる
ところがあるんだけど
どうかなぁ?
無理なら
いいんだけど・・」
その声の主は
三十代前半ぐらいの
スーツ姿がとても似合う
短髪の清涼感に溢れた
雰囲気の人だった。