飴色蝶 *Ⅰ*
一時間だけの約束が
二時間になり
二時間だけの約束が
三時間になり
私は
たった五時間で
彼に抱かれた。
彼のペースに填められた
私は、名前しか知らない
彼に身を委ね
熱く、この身を焦がした
ベッドの隣で無防備に
眠る彼の事を
いい人だとは思うが
好きでも
愛してもいない。
私は、浴室で熱い
シャワーを浴びながら
愛の無い行為の全てを
思い出し体の隅々を洗い
自己嫌悪に陥った。
本当の私が、何処かで
泣いてるような気がした
ホテルの前
また会う約束をして
私達は別れた。
一度も振り返らずに
走って行く彼の後姿を
見つめながら
私は思う。
二時間になり
二時間だけの約束が
三時間になり
私は
たった五時間で
彼に抱かれた。
彼のペースに填められた
私は、名前しか知らない
彼に身を委ね
熱く、この身を焦がした
ベッドの隣で無防備に
眠る彼の事を
いい人だとは思うが
好きでも
愛してもいない。
私は、浴室で熱い
シャワーを浴びながら
愛の無い行為の全てを
思い出し体の隅々を洗い
自己嫌悪に陥った。
本当の私が、何処かで
泣いてるような気がした
ホテルの前
また会う約束をして
私達は別れた。
一度も振り返らずに
走って行く彼の後姿を
見つめながら
私は思う。