飴色蝶 *Ⅰ*
好きだった
残り香
彼の胸の温もりと
彼の残り香が
私に纏わりつき
強い不快感に襲われる。
『俺の女になれよ』
聞きなれない彼の声が
耳に残る・・・
その時、携帯が鳴り
私は慌てて電話に出た。
「もしもし、イオリ
さっきね・・・」
私は、怖かった思いを庵に
伝えようとして止めた。
話をすれば、きっと彼は
私の事を心配して、ここまで
迎えに来てくれるだろう。
『単独行動さえ取らなければ
大丈夫・・・・
我慢してあげてね』
言えない・・・
彼の残り香が
私に纏わりつき
強い不快感に襲われる。
『俺の女になれよ』
聞きなれない彼の声が
耳に残る・・・
その時、携帯が鳴り
私は慌てて電話に出た。
「もしもし、イオリ
さっきね・・・」
私は、怖かった思いを庵に
伝えようとして止めた。
話をすれば、きっと彼は
私の事を心配して、ここまで
迎えに来てくれるだろう。
『単独行動さえ取らなければ
大丈夫・・・・
我慢してあげてね』
言えない・・・