飴色蝶 *Ⅰ*
「すみれ、どうした?
今、何処にいる」
「何でもないよ、大丈夫
もうすぐ、家に着くよ」
「そうか」
「イオリ、仕事は大丈夫なの
何も変わった事は無い?」
「ああ」
「・・・そう
ごめん
電車が来たから切るね」
電話を切ろうとしたのと同時に
携帯から庵の声が洩れる。
「お前、どこにいる?」
私は、携帯の電源を落とす。
私の事を思って庵は
何も話さない。
いい加減、それが分かれば
いいのに、自分が嫌になるよ。
この胸の、とてつもない
寂しい気持ちを
どうすればいい・・・
今、何処にいる」
「何でもないよ、大丈夫
もうすぐ、家に着くよ」
「そうか」
「イオリ、仕事は大丈夫なの
何も変わった事は無い?」
「ああ」
「・・・そう
ごめん
電車が来たから切るね」
電話を切ろうとしたのと同時に
携帯から庵の声が洩れる。
「お前、どこにいる?」
私は、携帯の電源を落とす。
私の事を思って庵は
何も話さない。
いい加減、それが分かれば
いいのに、自分が嫌になるよ。
この胸の、とてつもない
寂しい気持ちを
どうすればいい・・・