飴色蝶 *Ⅰ*
「・・・・・・
 でも、さすがに、あれには
 驚いた
 
 卒業して何年も経つのに
 まだ、俺の事が好きなのか
 って、おまえ、相当
 イカレてる女だと思ったよ
 
 俺なんかの何処が、そんなに
 いいのか・・・
 俺が女なら絶対、こんな奴
 ごめんだ
 
 どこが、そんなにいいの?」

貴方が一日だけ私になれば
きっと分かるよ。
  
どんなに、貴方が魅力的な
男性なのか。
 
「一日だけなら、私と
 変わってあげてもいいよ?」

「一日だけでも
 お前とは変わりたくない
 
 泣いたり、笑ったり
 怒ったり

 お前になったら
 身が持たない」

そう言って、彼は、笑う。
 
その笑顔が、とっても可愛くて
私の母性本能は擽られる。
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