飴色蝶 *Ⅰ*
イオリ、貴方は恐れて
いたんだね。

私が、いつか貴方を怖いと想う
日が訪れるかもしれない事を

ずっと・・・

『ここに居る時だけは
 俺は、ただの
 タカツキ イオリで
 いられる』

ただの、高月 庵で

・・・いたかった。

私は、貴方を怖いなんて
想った事

たったの一度も無い。

怖かったのは

貴方がこの世からいなくなる事

・・・それだけだよ。

この後、私がするであろう選択

は何も間違ってはいない。

そう思わないと、私は・・・

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