飴色蝶 *Ⅰ*
そう言って席を立つ、正二の
足元がふら付く。
要は、正二の脇を支えながら
一緒に店を出て行った。
席には、庵と巴の二人きり・・
朱莉は庵の事が、気になった
けれど正二を見送りに店を
出て行く。
会長がいなくなった途端
トモエは煙草に火をつけ吸い
ながら、結んでいた髪を解いた
「あ~、疲れた
会長さんの相手するのは
本当、退屈
まあいいわ、貴方に逢えたし
ねえ、私、行きたいところが
あるの、この店を出ましょう
あなたの昔の女の顔も
拝めたし
もう、ここには用は無いわ
もっと、楽しめるところに
行きましょう」
変貌した彼女を嘲笑い
庵は言う。
「あんたの望みは何だ?」
「私の望みは、貴方を手に
入れること、その為なら
どんな事だってするわ」
「俺の事なんて
好きじゃないだろ?」
足元がふら付く。
要は、正二の脇を支えながら
一緒に店を出て行った。
席には、庵と巴の二人きり・・
朱莉は庵の事が、気になった
けれど正二を見送りに店を
出て行く。
会長がいなくなった途端
トモエは煙草に火をつけ吸い
ながら、結んでいた髪を解いた
「あ~、疲れた
会長さんの相手するのは
本当、退屈
まあいいわ、貴方に逢えたし
ねえ、私、行きたいところが
あるの、この店を出ましょう
あなたの昔の女の顔も
拝めたし
もう、ここには用は無いわ
もっと、楽しめるところに
行きましょう」
変貌した彼女を嘲笑い
庵は言う。
「あんたの望みは何だ?」
「私の望みは、貴方を手に
入れること、その為なら
どんな事だってするわ」
「俺の事なんて
好きじゃないだろ?」