飴色蝶 *Ⅰ*
痛み止めや抗生物質の薬
のせいか、庵は
少し話した後、すぐに
眠りについてしまった。
貴方と繋いだ手・・・
庵は、安心して眠る。
私は眠る事も忘れて
貴方を見つめ、貴方に触れ
貴方の寝息をずっと近くで
感じていた。
貴方と過す時間を、一秒だって
無駄にしたくない。
朝は訪れ、差し込む眩い光に
庵は、ゆっくりと目を開けた。
至近距離で見つめる私の視線に
驚く庵の寝ぼけ顔が可愛くて
私の胸はドキドキする。
「おはよう」
「ああ、俺、いつ寝た?
すみれ、起きてたのか?」
「うん、眠れなくて
ずっと、あなただけを見てた
・・・寝言、言ってたよ」
「嘘、本当?」
「うそ」
些細な事で、こんな風に
笑い合ったり、貴方の笑顔を
独り占めする事は
もう、できなくなる。
のせいか、庵は
少し話した後、すぐに
眠りについてしまった。
貴方と繋いだ手・・・
庵は、安心して眠る。
私は眠る事も忘れて
貴方を見つめ、貴方に触れ
貴方の寝息をずっと近くで
感じていた。
貴方と過す時間を、一秒だって
無駄にしたくない。
朝は訪れ、差し込む眩い光に
庵は、ゆっくりと目を開けた。
至近距離で見つめる私の視線に
驚く庵の寝ぼけ顔が可愛くて
私の胸はドキドキする。
「おはよう」
「ああ、俺、いつ寝た?
すみれ、起きてたのか?」
「うん、眠れなくて
ずっと、あなただけを見てた
・・・寝言、言ってたよ」
「嘘、本当?」
「うそ」
些細な事で、こんな風に
笑い合ったり、貴方の笑顔を
独り占めする事は
もう、できなくなる。