飴色蝶 *Ⅰ*
その後、翌日も翌々日も
庵先輩の姿を、電車で
見る事は無かった。
先輩を電車で見たのは
彼に抱きしめられた
あの日が最後だった。
今も満員電車に
揺られているとあの時の
初めて人を好きになった
ドキドキした気持ちが
よみがえってきて
何ともいえない
甘酸っぱい気持ちになる
もちろん、彼はもう
この電車の
どこにもいない。
庵先輩の存在は、私の中
の嫌な思い出でさえも
素敵な思い出に
変えてくれる。
そう、あの日もあの場所
で、彼に会わなければ
私は見知らぬ男との一夜
を後悔して、自己嫌悪に
陥ったはず。
庵先輩の姿を、電車で
見る事は無かった。
先輩を電車で見たのは
彼に抱きしめられた
あの日が最後だった。
今も満員電車に
揺られているとあの時の
初めて人を好きになった
ドキドキした気持ちが
よみがえってきて
何ともいえない
甘酸っぱい気持ちになる
もちろん、彼はもう
この電車の
どこにもいない。
庵先輩の存在は、私の中
の嫌な思い出でさえも
素敵な思い出に
変えてくれる。
そう、あの日もあの場所
で、彼に会わなければ
私は見知らぬ男との一夜
を後悔して、自己嫌悪に
陥ったはず。