飴色蝶 *Ⅰ*
「タカちゃん、彼女は
 違うから」

「えっ、そうなの
 すみません
 
 私としたことが・・・
 あまりに、お綺麗な方
 なので勘違いして
 しまって、本当に
 申し訳ございません」

彼は丁寧にお辞儀をして
謝ってくれた。

「いえっ」

「タカちゃん
 この子が私がいつも
 話してる
 
 ずっと憧れてる
 友達なの
 
 源氏名も、彼女の名前
 を使わせてもらってる
 のよ
 
 勝手に使って
 ごめんなさいね」
 

「ううん
 気にしてないから
 
 私、そろそろ仕事に
 戻らなくちゃ・・・
 それじゃあ」
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