飴色蝶 *Ⅰ*
「マコ、どうして
そんな話を
私にするの?」
「彼が本当に好きなのは
スミレ、貴女だと
私は思う
彼が言い寄ってくる女
に手を出さないなんて
有り得ないから・・・
だけどきっとスミレは
本当の彼を知れば
怖くて、彼から
逃げ出すと思うわ」
本当の、彼を知れば
私は、彼から逃げ出す。
「イオリは貴女みたいな
薄汚い社会の事を
何ひとつ知らない
普通のお嬢さんが
付き合えるような人
じゃない
人を死ぬ程憎んだり
どんな汚い手を使って
も、振り向かせようと
企んだり、貴女は
絶対にできない」
そんな話を
私にするの?」
「彼が本当に好きなのは
スミレ、貴女だと
私は思う
彼が言い寄ってくる女
に手を出さないなんて
有り得ないから・・・
だけどきっとスミレは
本当の彼を知れば
怖くて、彼から
逃げ出すと思うわ」
本当の、彼を知れば
私は、彼から逃げ出す。
「イオリは貴女みたいな
薄汚い社会の事を
何ひとつ知らない
普通のお嬢さんが
付き合えるような人
じゃない
人を死ぬ程憎んだり
どんな汚い手を使って
も、振り向かせようと
企んだり、貴女は
絶対にできない」