飴色蝶 *Ⅰ*
「いつかこうなる事も
 最初から・・・

 分かっていた」

「ユキ・・・」 

「彼の愛がね
 私の元にあるのなら
 仕方が無いって
 我慢して乗り越えて
 いこうって、そう
 思えるけど・・・
 
 最近なんて、この近く
 でお店まで持たせてる
 お気に入りの子の部屋
 に入り浸りで

 少しも、私に逢いに
 なんて来てくれない
 くせに
 
 今更、私に貢いだお金
 に執着して、いい加減
 にしてほしい」

「確か、彼の奥さんに
 関係を知られたって
 ・・・」  

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