飴色蝶 *Ⅰ*
「そうなの
彼の奥さんが私の家に
まで訪ねて来て
こう、言ってた
あの人はお金に困って
いる人間をただ放って
おけないだけで
そこに愛は無いって
自分の言いなりに道具
のように扱って
必要が無くなって
ボロ雑巾になっても
絶対に手放しては
くれないって・・
だから、貴女も
せいぜいボロ雑巾以下
になっても
がんばりなさいって
最後には、そんな
見下げた言葉まで
言われたわ」
「何なの、それ?
そんな事をわざわざ愛人
に言いに来る奥さんも
奥さんだけど・・
一番悪いのはその男ね」
彼の奥さんが私の家に
まで訪ねて来て
こう、言ってた
あの人はお金に困って
いる人間をただ放って
おけないだけで
そこに愛は無いって
自分の言いなりに道具
のように扱って
必要が無くなって
ボロ雑巾になっても
絶対に手放しては
くれないって・・
だから、貴女も
せいぜいボロ雑巾以下
になっても
がんばりなさいって
最後には、そんな
見下げた言葉まで
言われたわ」
「何なの、それ?
そんな事をわざわざ愛人
に言いに来る奥さんも
奥さんだけど・・
一番悪いのはその男ね」