飴色蝶 *Ⅰ*
「何か御用ですか?
面接でしたら、そちらの名刺
に書かれています番号に
ご連絡を頂いてから、面接の
日時をお知らせ致しますので
宜しくお願いします」
「いえっ
知り合いがこの中に」
「すみませんが
知り合いの方のお名前を
・・・・・・」
スタッフの話も聞かずに、私は
ドアを開けた。
ドアの中に広がる世界は
煌びやかで眩しくて
私は、瞼を閉じた。
「困ります、お客さま」
「いらっしゃいませ・・・」
ホストクラブでも無いのに
女性がたった一人で来店する
光景に驚いたスタッフが
朱莉の元へ駆けて行く。
朱莉は、ちょうど今
会長の正二や幹部の人達の
相手をしているところだった
「お客さま、困ります」
スタッフの紅が、掴んだ手を
払いのけた菫は
席を立った女性(朱莉)が
会長の愛人で、その隣の強面
の人が会長の正二だと理解して
スタスタとその場所へと近寄る
面接でしたら、そちらの名刺
に書かれています番号に
ご連絡を頂いてから、面接の
日時をお知らせ致しますので
宜しくお願いします」
「いえっ
知り合いがこの中に」
「すみませんが
知り合いの方のお名前を
・・・・・・」
スタッフの話も聞かずに、私は
ドアを開けた。
ドアの中に広がる世界は
煌びやかで眩しくて
私は、瞼を閉じた。
「困ります、お客さま」
「いらっしゃいませ・・・」
ホストクラブでも無いのに
女性がたった一人で来店する
光景に驚いたスタッフが
朱莉の元へ駆けて行く。
朱莉は、ちょうど今
会長の正二や幹部の人達の
相手をしているところだった
「お客さま、困ります」
スタッフの紅が、掴んだ手を
払いのけた菫は
席を立った女性(朱莉)が
会長の愛人で、その隣の強面
の人が会長の正二だと理解して
スタスタとその場所へと近寄る