飴色蝶 *Ⅰ*
最後の告白
今の私は、ただ
彼にもう一度逢いたくて
この道を、全速疾走で駆ける。
「私も何年か前に、彼から
イオリ先輩が甥だって聞いて
驚いたの
何でも、彼、イオリさんは
ずっと極道になることを
拒んでいたらしく
やっと了承してくれたって
当事の彼は、とても喜んで
いたわ
自分には子供がいないから
翌々は彼を後継者に
考えているとも話してた」
更紗が、思い出したように言う
「あの話、本当だったんだぁ
別れた彼から、スミレが
先輩に告白して振られた
あのカラオケの帰り道で
私、聞いたの・・・・・・
アイツったら、スミレが
振られて良かったなんて
言うもんだから、私
顔を引っ叩いて怒ったの
そしたら彼、私に
『アイツは、いつか極道に
なるかもしれない』
そう、言ったの
まさか冗談だとばかり
思ってた・・・」
彼にもう一度逢いたくて
この道を、全速疾走で駆ける。
「私も何年か前に、彼から
イオリ先輩が甥だって聞いて
驚いたの
何でも、彼、イオリさんは
ずっと極道になることを
拒んでいたらしく
やっと了承してくれたって
当事の彼は、とても喜んで
いたわ
自分には子供がいないから
翌々は彼を後継者に
考えているとも話してた」
更紗が、思い出したように言う
「あの話、本当だったんだぁ
別れた彼から、スミレが
先輩に告白して振られた
あのカラオケの帰り道で
私、聞いたの・・・・・・
アイツったら、スミレが
振られて良かったなんて
言うもんだから、私
顔を引っ叩いて怒ったの
そしたら彼、私に
『アイツは、いつか極道に
なるかもしれない』
そう、言ったの
まさか冗談だとばかり
思ってた・・・」