空は広いから
「あ、ありがと」
「いーえ」
入学した時から3人でお昼を食べている。話はいつもばかなことばっかりだが。
「はあ……テスト問題………考えないといけない問題はもっと他にあるだろうよ…」
「え…光何言ってんの?」
「テスト一枚この紙切れでわたしの人生が決まるのか?」
「なあ葵、ばかが治る薬ある?」
「残念ながらないわ」
「あ、わかった。光お前テストの点数悪かったんだろ?」
「………!」
「…図星らしいな」
「………」
「俺今回10位だった」
「はあ!!?」
おもわず大きな声が出た。
まさかこんなに点数がいいとは思わなかったからだ。