田舎姫と都会王子
「あ~あ。俺もしたかったなぁ。」


「しょうがないだろ?お化け役をするんだから。」


つまんなそうに頬を膨らます秀樹を見て会長が言った。


「それもそうだけどさ~。俺も彼女欲しいし。要は良いよな。姫が居て。」


「えっ?」


私が驚いた顔をすると秀樹も驚いた顔をした。


「お前ら付き合ってるんじゃねえの?俺てっきり…」


「秀樹先輩、ちょっと良いですか?」


要はそう言って、秀樹を何処かへ連れて行ってしまった。
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