田舎姫と都会王子
「くるみには、いつも驚かされるな。」


庵はフッと笑うと唇を重ねてきた。


重ねるだけの優しい口づけ。


「2人とも熱いですね。」


後ろから声が聞こえ振り返ると要と小梅が居た。


「なななななんで?」


「くるみ落ち着いて。」


(何で庵は落ち着いているんだ?)


さっきまでキスをしてて要達に見られたのに。
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