田舎姫と都会王子
「小梅が生まれ暮らしてきた所がどういう所か知りたいからな。駄目か?」


「駄目じゃないけど…。」


私は雪乃の方をチラッと見た。

「ちょっと待ってて。雪乃、要も一緒に行っても良い?」


「良いけどあまり見せつけないでよ~。」


雪乃の言葉に頷き私は携帯を耳にあてた。


「要?大丈夫だって。私達は、一週間止まる予定だけど要はどうする?」


「向こうに兄貴がいるから、泊めてもらう。」
< 187 / 286 >

この作品をシェア

pagetop