田舎姫と都会王子
「ごめん、要!驚いたでしょ?お母さん、格好いい男の人を見ると抱きしめちゃう癖があって……」


「俺は平気だけど。こんな可愛いお母さんに抱きしめられてな。」


「あなた可愛い事言うじゃない。」


お母さんは、そう言ってまた要に抱きつきそうになり、私はそれを止めた。


「お母さん!皆疲れてるから家に上げでも良いちゃ?」


「あら、そうね。皆、上がって。」


母は、そう言うと上機嫌で家に入って行った。
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