田舎姫と都会王子
「ごめんなさいね。小梅、一人っ子だからお父さんベッタリで。雪乃ちゃんもごめんなさいね。」


「私は大丈夫です。でもそろそろ帰りますね。」


雪乃はそう言うと実家に帰って行った。


「小梅、要君ビックリしてるみたいだしお父さんはあの状態だから、2人で部屋に入ってて。」


母にそう言われ私達は部屋に入った。


「要、ごめんっちゃ…。顔、少し腫れてる。」


「これくらい平気だ。けどお前の親父すげえな。俺を投げ飛ばす奴なんてめったにいないぞ。」


要は、そう言って苦笑いをした。
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