田舎姫と都会王子
「俺だって男だ。それに2人っきりだろ?」


「要、離してっちゃ!」


そう言って要の胸を押したがビクともせず逆にさっきより強く抱きしめられた。


「逃がさねえよ。」


低く甘くかすれた声を耳元で言われ、胸がドキッとなった。


「要……離してっちゃ~。」


胸がドキドキしてどうにかなりそうだった。


私が、泣きそうな声で言うと要はパッと腕を離した。


「悪い。イジメすぎた。でもこれだけは許せよ?」


要はそう言うと唇を重ねてきた。


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