田舎姫と都会王子
「早く家帰らねえと風邪ひくからな。」


「私、歩けるから下ろしてっちゃ!!」


「さっきまで気を失っていただろ?」


「だけど、私重いっちゃ。」


「重くねえよ。それにこれ以上俺に心配かけんな。小梅が気を失った時、マジで心臓が止まりそうになった。」


「ごめん………」


「そう思うなら俺の腕の中で大人しくしてろ。」


俺がそう言うと小梅は大人しくなり、ただすまなそうな顔をしていた。
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