田舎姫と都会王子
「おはよう、薫!」


「おはよう!雪乃、こう……」

教室に入って挨拶をすると、薫がいきなり固まった。


「?」


首を傾げると後ろからいきなり頭を掴まれた。


「遅かったな。小梅。」


顔は、見えないが声ですぐわかる。


「平田 要!」


「小梅、今から来い。」


そう言いながら、要は私の腕を引っ張るが私は、少しながら抵抗をする。


「チッ。しょうがねえな。」


要は、舌打ちをしたかと思うと私を荷物を担ぐように持ち上げた。
< 40 / 286 >

この作品をシェア

pagetop