田舎姫と都会王子
「なっ!」


「大声出すとバレるぞ?」


耳元でそう言われ、私は大人しくする事しか出来なかった。


「それで良い。」


要はそう言うと、私を担いだまま教室を出た。


取り残された雪乃と薫は今の状況を飲み込めず、ただ固まっていた。
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