田舎姫と都会王子
「へ~。俺に逆らうの?」


「当たり前っちゃ!!」


「たく…威勢だけは良いんだよな。お前。けど、小梅は俺の言いなりだもんな。」


意地悪く笑う要を睨みつけた。

「お前、その目止めた方が良いぞ。逆効果だ。」


「逆効果?」


私が首を傾げると、耳元で要はソッと言った。


「お前をメチャクチャにイジメたくなる。」


「なっ!?」


「もう時間だな。また後でな、小梅ちゃん。」


私が顔を赤くして固まっている中、要は口の端だけ上げると屋上から出て行った。
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