田舎姫と都会王子
「そうだな。」


要は、そう言うとヒョイッと私を持ち上げた。


「俺のアパート近くだから、そこに連れて行こう。」


要は、私をお姫様抱っこしたまま要のアパートに向かった。


要のアパートに着く頃には、薬の効き目が無くなり始め話せるようになった。



要の部屋に入り、布団に寝かせてもらうと、要が心配そうに見てきた。


「要…「ごめん」」


私が言おうとすると要はいきなり頭を下げてきた。


「俺のせいで嫌な目に遭わせちまった…。こいつがいてくれて良かったよ。」


要の隣にはさっき助けてくれた男子がいた。


髪は茶髪でサラサラしていて、目はパッチリの可愛い顔をしている。


「ありがとうございました。」
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