田舎姫と都会王子
「テストの事なんですが……」

「ああ、今回は残念だったな。2位で。」


「その事で聞きに来ました。1位は誰ですか?」


「1位か?」


拓にいは、そう言うと資料を出しペラペラと捲った。


「1年5組の平田 要だな。あの金髪でデカい奴だ。」


間違いない…


「平田 要」あまり珍しい名前ではないが、金髪でデカいと言われたら要くらいだろう。


『小梅が負けたらキスしてもらおうかな』


2週間前に言われた要の言葉が蘇る。
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